lupinus

  • 2022-12-24

  • 相手を「良くしよう」をやめた話

  • こんにちは
    美容整体ルピナス オーナー
    輪郭美容家 及川ゆりかです。

     

    わたしは施術家となり20年になります。

     

    施術を始めてからの10年は、
    1回の施術でも見える変化にこだわっていました。

     

    技術こそ誇りで、
    研鑽を重ねました。

     

    それでも、
    施術暦10年から数年にわたり、
    行き詰まりを感じるようになりました。

     

    「これ以上、要望に応えられない」
    技術に限界を感じました。

     

     

    ある時、
    この考えがひっくり返る気付きがありました。

     

    技術だけではないほんとうに大切な事です。

     

    わたしがお客さまを
    ‘変えている’のではない。
    ことに気付きました。

     

    人は人を変えられません。

     

    変わるのはいつも本人です。

     

    治るのはその人の自己治癒力です。

     

    変わるのも変わらないのも、
    治るのも治らないのも、
    本人次第です。

     

    施術家、治療家は、
    どんなに凄腕だろうと
    ささやかなサポーターに過ぎません。

     

    施術に関わらず
    あらゆることに於いて

    人が変わる時は自分で変わります。

     

    わたしはずっと、
    相手を「良くしよう」とおこがましい考えを持っていました。

     

    その時点で上からなのです。
    見た目に良い結果は出ても、
    それ以上は無いのです。

     

    人は無意識に、その不要なプレッシャーを感じます。

     

    受ける側の気持ちになれば、
    それが不快かは容易に想像がつきます。

     

    もちろん、
    こころを込めて施していました。

     

    結果も出るので、
    結果重視の方が来ていたし、
    喜ばれていたと思います。

     

    結果。結果。。

     

    結果だけを変えることに
    わたしは興味なくなりました。

     

    (わたしが、クライアントさまのビフォーアフター写真をあまり載せない理由です。)

     

    世の中には、
    ‘結果だけ’を変えたい需要は溢れているのですが。

    それを得たところで、ほんとうの意味で人は満たされないのに。

     

     

    それに気付くまでのわたしは、

    お顔の施術で、
    小さくしようと思っていました。

     

    整体施術で、
    相手を治そうとしていました。

     

    気付いてから、
    人を変える考えを捨て、
    本人の治癒力に委ねる気持ちを持てた時に
    わたしのほんとうの意味の
    施術家人生が始まりました。

     

    身体やお顔の持ち主の本人が
    自分の身体で、お顔で、
    人生をおくっています。

     

    今の状態と姿は、これまでの人生に積み重ねられています。
    現時点での完成形が今の姿です。
    今を更新して将来の姿になります。
    当たり前のこと言ってますね。

     

    では今、
    わたしはなぜこの仕事を続けているのか。

     

    施術家のわたしは、
    ご本人の今からの更新に、
    新しい流れを起こす’きっかけ’
    となれる可能性がある。

     

    もちろん技術も大切に思っています。

     

     

    ルピナスとサロンを名づけた時に、
    花言葉「やすらぎ・いつも幸せ」
    から、サロン名を決めました。

     

    幸せは、与えるものではない。
    本人が幸せになる
    ‘きっかけ’となりたい。

     

    気付けば、
    ルピナスと名づけた想いと、
    わたしの施術家の在り方が、
    しっかりと重なっていました。

     

    美容整体ルピナス 及川ゆりか